引用元:https://baseballking.jp/ns/200899

現在韓国で開催されている18歳以下の高校生による野球のW杯(ワールドカップ)。

日本代表はこれまで台湾に負けた以外は順当に勝利を重ねてきたので、決勝進出も確実かと思われていました。

ところが、韓国にサヨナラ負けを喫したことで日本代表の自力での決勝進出がなくなってしまいました。

ただし、決勝進出が完全に断たれたわけではありません。

わずかに望みが残っていて、カギはTQBになります。

日本、アメリカ、台湾、韓国が勝敗が並ぶことで決勝進出の可能性が残されています。

それでは日本が決勝進出するための条件を確認してみましょう!

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U18野球W杯の順位(スーパーラウンド最終戦前)

引用元:http://www.wbsc.org/ja/wbsc-u-18-野球ワールドカップ(機張)50試合ををwbscが生配/

U18野球W杯スーパーラウンドの最終戦を残しての現在の勝敗は以下の通り。

アメリカ:3勝1敗

台湾:3勝1敗

日本:2勝2敗

韓国:2勝2敗

オーストラリア:2勝2敗

カナダ:0勝4敗

スーパーラウンド最終戦のカード

まず日本代表がオーストラリア代表に勝利することが最低条件になります。

そしてアメリカと台湾が負けること。

つまり4か国が対戦成績で3勝2敗になることが必要なわけです。

スーパーラウンド最終戦のカードは以下の通り。

日本 対 オーストラリア

アメリカ 対 韓国

台湾 対 カナダ

3勝2敗で並べば決勝進出の可能性があるように報じられています。

ただし、いずれにしても条件はとても厳しいです。

それでは詳しく条件をみてみましょう!

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勝敗が並んだ場合はTQBで順位決定!

勝敗が並んだ場合の順位決定方法は以下のようになります。

勝敗が並んだ場合の順位決定方法
(1)該当チーム間の勝敗で決定
(2)該当チーム間のTQB(Total Quality Balance)で上位2チームを決め、上位2チームは対戦結果で決定。
※TQB=(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)
(3)ER-TQB(自責点によるTQB)で決定
※ER-TQB=(相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング)
(4)該当チーム間の打率により決定
(5)コイントス

https://baseball.yahoo.co.jp/baseball_event/standings/

注目したいのは4チームが勝敗で並んだ場合にTQBによる順位決定が行われます。

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TQBでの順位決定は4か国が並ぶことが条件

勝敗が同じ場合、サッカーのように単純に得失点差で順位が決まるのではありません。

何でこんな複雑なTQBというものを採用するのか謎でしたが、確かにコールドがあったり攻守の回数が試合内でも違ってくることがあるので仕方ないことなのでしょう。

勝敗で複数チームが並び、順位決定に直接対決の勝敗が優先された場合についてみてみます。

最低条件はもちろん日本代表は自力優勝が消滅しているためオーストラリアに勝利して3勝2敗でアメリカと台湾の結果に依存するということです。

カギを握るアメリカと台湾の勝敗によってどう変化するか確認してみましょう。

アメリカ勝ち、台湾勝ち

この場合は両チームとも4勝1敗となり日本はオーストラリアに勝利しても勝敗で上回ることができず、3位決定戦に回ることになります。

決勝にはアメリカ、台湾が進出します。

アメリカ勝ち、台湾負け

アメリカが4勝1敗で決勝進出します。

そうなると3勝2敗で並ぶのが日本と台湾です。

しかし、直接対決では日本は台湾に1-3で負けているので、直接対決の勝敗ににより台湾が決勝に進出することになります。

決勝にはアメリカと台湾が進出します。

アメリカ負け、台湾勝ち

台湾が4勝1敗となり決勝に進出します。

3勝2敗になるのは日本、韓国、アメリカです。

この3チームでの直接対決の勝敗を見てみると

韓国2勝0敗

アメリカ0勝2敗

日本1勝1敗

直接対決の結果により韓国が決勝に進出することになります。

決勝には台湾と韓国が進出します。

アメリカ負け、台湾負け

アメリカと台湾が負けると日本と韓国を合わせて3勝2敗で4チームが並ぶことになります。

直接対決の勝敗は以下の通りです。

台湾:2勝1敗

韓国:2勝1敗

アメリカ:1勝2敗

日本:1勝2敗

この直接対決の結果により台湾と韓国が決勝に進出することになります。

これが対戦成績によって順位を付けた場合です。

直接対決の勝敗で日本の決勝進出の可能性はゼロ!

以上のように残念ながら3勝2敗で並び、最終順位の決定方法が直接対決の成績に影響される場合は残念ながら日本の決勝進出はありません。

ただし4か国が並んだ場合のみ採用されるTQBについてみてみましょう。

最終成績で4か国が3勝2敗で並んだ場合、直接対決の勝敗ではなくTQBによる順位決定がされることになっています。

TQBが反映された場合の決勝進出条件

日本は決勝に進出する可能性はないのか・・・と絶望を感じている人もいたでしょう。

ただし、可能性は低いのですが、日本、アメリカ、台湾、韓国が勝敗で並んだ場合のもTQBで順位を決めるというルールになっています。

つまり3勝2敗で4か国が並ぶということです。

これまで何度もTQBという言葉が出てきていますが、ここでTQBの意味を確認しておきましょう。

TQBとは?

3勝2敗で複数チームが並んだ場合、順位を決める要素としてTQBでの比較になります。

TQBは”1イニング平均得失点差”を意味します。

単なる得失点差ではないので複雑ですよね。

詳しく意味を見てみましょう。

TQB トータル・クオリティー・バランスの略。国際野球連盟(IBAF)が昨年からそれまでの失点率に替えて採用した概念で、ワールドカップ(W杯)やインターコンチネンタルカップ(IC杯)など国際大会1次リーグで同勝率となった際、順位を定める基準とした。「得失点差率」とでも呼ぶべき指標。1イニング平均得点から1イニング平均失点を減じた数値で小数点第3位まで割り出す。「TQB」が同数の場合はさらに「ER―TQB」として、自責点・被自責点を用い、いわば「実得失点差率」で優劣を定める。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/11/10/kiji/K20101110Z00002390.html

つまり、TQB とは(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)という計算の上に導き出される数値のことを指します。

それではこれまで(最終戦を除く)の各チームのTQBを確認してみましょう。

現在のところ、レギュレーションでは1次ラウンドを合わせたものか、それともスーパーラウンドのみかは明記されていないようです。

韓国戦敗退時点では、日本の決勝進出は完全消滅していない。7日のオーストラリア戦に勝つと、スーパーラウンド成績が「3勝2敗」になる。同じく7日に台湾、米国も敗れると、韓国も含めた4カ国が3勝2敗で並ぶことになる。そうなると「TQB」と呼ばれる1イニング平均得失点差での比較になるが、1次ラウンドから合わせての計算になるか、スーパーラウンド限定の計算になるか、明文がなく日本高野連側も困惑している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190906-09061340-nksports-base

勝敗が並んだ場合は該当チームの勝敗で順位を決めるとありましたが、このニュース記事のようにTQBがカギが握ることは明白です。

日本、アメリカ、台湾、韓国の4チームのTQB(オープニングラウンド含む場合とスーパーラウンド限定の場合の2パターン)を確認してみます。

日本のTQB

引用元:https://baseballking.jp/ns/200899

●オープニングラウンドの勝敗

対スペイン 4-2 攻撃8回 守備9回

対南アフリカ 19-0 攻守6回

対アメリカ 16-7 攻撃8回 守備9回

対台湾 1-3 攻守5回

対パナマ 5-1 攻守6回

●スーパーラウンドの勝敗

対アメリカ 16-7 攻撃8回 守備9回

対台湾 1-3 攻守5回

対カナダ 5-1 攻撃8回 守備9回

対韓国 4-5 攻守10回

オープニングラウンド含む

総得点:54

攻撃回数:51

1イニング平均得点:0.759

総失点:19

守備回数:54

1イニング平均失点:0.351

TQB=0.408

スーパーラウンドのみ

総得点:26

攻撃回数:31

1イニング平均得点:0.838

総失点:16

守備回数33

1イニング平均失点:0.484

TQB=0.354

アメリカのTQB

引用元:http://www.wbsc.org/ja/第29回wbsc-u-18野球ワールドカップ2019について/

●オープニングラウンドの成績

対南アフリカ 11-0 攻撃6回 守備7回

対スペイン 8-3 攻守9回

対パナマ 5-3 攻撃8回 守備9回

●スーパーラウンドの成績

対日本 7-16 攻撃9回 守備8回

対台湾 8-1 攻撃8回 守備9回

対オーストラリア 2-1 攻守9回

対カナダ 10-0 攻守7回

オープニングラウンド含む

総得点:51

攻撃回数:56

1イニング平均得点:0.910

総失点:24

守備回数:58

1イニング平均失点:0.413

TQB=0.497

スーパーラウンドのみ

総得点:27

攻撃回数:33

1イニング平均得点:0.818

総失点:18

守備回数:33

1イニング平均失点:0.545

TQB=0.273

台湾のTQB

引用元:https://www.excite.co.jp/news/article/Jpcna_CNA_20180807_201808070003/

●オープニングラウンドの成績

対パナマ 4-1 攻撃8回 守備9回

対スペイン 5-4 攻撃8回 守備9回

対南アフリカ 15-0 攻守5回

●スーパーラウンドの成績

対アメリカ 1-8 攻撃9回 守備8回

対日本 3-1 攻撃5回 守備6回

対韓国 7-2 攻守9回

対オーストラリア 12-0 攻守7回

オープニングラウンド含む

総得点:47

攻撃回数:51

1イニング平均得点:0.921

総失点:16

守備回数:53

1イニング平均失点:0.301

TQB=0.620

スーパーラウンドのみ

総得点:23

攻撃回数:30

1イニング平均得点:0.766

総失点:11

守備回数:30

1イニング平均失点:0.366

TQB=0.400

韓国のTQB

引用元:https://www.hb-nippon.com/news/52-column/33180-column20180901001

●オープニングラウンドの成績

対オランダ 5-4 攻守10回

対ニカラグア 9-0 攻撃5回 守備6回

対中国 7-2 攻守9回

●スーパーラウンドの成績

対オーストラリア 0-1 攻撃9回 守備8回

対カナダ 8-5 攻撃8回 守備9回

対台湾 2-7 攻守9回

対日本5-4 攻守10回

オープニングラウンド含む

総得点:36

攻撃回数:60

1イニング平均得点:0.600

総失点:23

守備回数:61

1イニング平均失点:0.377

TQB=0.223

スーパーラウンドのみ

総得点:15

攻撃回数:36

1イニング平均得点:0.416

総失点:17

守備回数:36

1イニング平均失点:0.472

TQB=-0.056

各国TQB一覧

オープニングラウンド含む

日本:0.408

アメリカ:0.497

台湾:0.620

韓国:0.223

スーパーラウンドのみ

日本:0.354

アメリカ:0.273

台湾:0.400

韓国:-0.056

最終戦を残しての各国のTQBはこのような結果となっています。

ただし、どの範囲でTQBが計算されるのか明白にされていないため最終的な順位確定については流動的です。

これはオープニングラウンドの成績を反映するかどうかということに左右されるからです。

U18野球W杯で日本の決勝進出のカギはTQB

韓国に日本が負けたことで混沌としてきたU18野球W杯。

勝敗で並んだ場合の日本の決勝進出の条件をまとめてみました。

直接対決の成績が反映された場合は日本代表が最終戦の結果関係なく決勝進出は残念ながら絶たれることが判明しました。

決勝進出へ最低限必要な要素は以下3つ。

①日本がオーストラリアに勝つ

②アメリカが韓国に負ける

③台湾がカナダに負ける

この条件がそろって初めてTQBでの順位が決定します。

勝敗で4チームが並び、TQBが採用される場合のみ決勝に進出する可能性がありますが、少し複雑な計算なので最終戦が終わるまでわからないといっていいでしょう。

TQBの値だけでみると日本は台湾についで数字がいいです。

4チームが勝敗で並んだ場合は韓国がアメリカに大勝しない限り、日本が決勝進出できるといえますね。

まずはオーストラリアにしっかり勝ち、そしてアメリカ、台湾が負けるのを待つということ。

自力での決勝進出はないので歯がゆいところではありますが、9月7日のオーストラリア戦はとにかく持てる力を出し尽くして勝利を期待しましょう!

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