宇都宮聖花,鉄道運転士
引用元:https://www.news-postseven.com/archives/20181118_800575.html?IMAGE&PAGE=2

未曾有の被害をもたらした東日本大震災から2019年で8年が経ちました。

月日が経つのは早いもので、4年に一度のサッカーワールドカップでいえば2大会分が経過したことになるんですね。

家を失ったり、最愛の家族を失ったり、大きな悲しみが渦巻きました。

この大震災では人だけでなく、もちろん鉄道も大きな被害を受けました。

三陸鉄道もその一つになりますが、震災5日後に一部区間で運行を再開させ復興のシンボル的な存在にもなりました。

この三陸鉄道で女性鉄道運転士が二人勤務しています。

この数少ない女性運転士の一人が宇都宮聖花さんなんですね。

何故、宇都宮さんは男性が大半を占める鉄道運転士の道を選ぶことになったのでしょうか?

またどの路線区間で活躍されているのか確認してみましょう!

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宇都宮聖花が女性鉄道運転士になった理由!

”復興の手助けをしたい!”

これが現在勤務する三陸鉄道で鉄道運転士を志した理由です。

ところが社会人になってすぐに女性運転士として活躍し始めたわけではないんですね。

鉄道ファンだった子供時代と震災経験

宇都宮聖花さんは岩手県宮古市出身の24歳(2019年現在)です。

子供のころから鉄道に親しみを抱いていて鉄道ファンだった宇都宮さん。

そんな宇都宮さんが高校1年の時に東日本大震災が発生してしまいます。


当たり前に見慣れていた街並みが、跡形もなくなった。“悲しい”を通り越して涙も出なかった

https://tv.yahoo.co.jp/program/55784762/

故郷が破壊される光景を見て、感情すら失ってしまいました。

そして高校生のころに東京に遊びに行き、分刻みで正確に運行している山手線に感動したそうです。

地元で三陸鉄道から見える風景に感動し、さらに東京でその運行に感動する。

宇都宮さんが鉄道会社に就職するのは必然だったのかもしれませんね。

西武鉄道に入社

ただ三陸鉄道にも社会人になってすぐに入社したわけではないんです。

東京で運転士目指して西武鉄道に入社します。

それは”10両編成の車両を運転したい”という夢をかなえるためでした。

こうして宇都宮さんは高校卒業後の3年間、西武鉄道で駅員さんとして勤務します。

ところが西武鉄道から三陸鉄道に転職することになります。

そのまま順調にいけば東京で思い描いていた運転士の夢が叶っていた。

その夢を捨ててまで転職するきっかけは何だったのでしょうか?

三陸鉄道に転職

西武鉄道では高田馬場駅で駅員さんとして働いていましたが、あまりにも多い利用者がいるため一人ひとりに丁寧に向き合って対応をすることができませんでした。

そんな悩みを抱えた中、お盆に帰省していた時に三陸鉄道に乗車。

かって抱いていた故郷への想いが高まります。

そんな中で運転士を三陸鉄道が募集することになります。

これが2016年の事。

東日本大震災から5年が経過していました。

宇都宮聖花,女性運転士
引用元:https://www.iza.ne.jp/kiji/events/photos/160401/evt16040119590040-p1.html

運転士は鉄道会社に入社すれば誰もがすぐになれるわけではありません。

まずは国家試験に合格する必要があるんですね。

前職の西武鉄道でも3年間で運転士には慣れていないので簡単な試験でないことは明白です。

入社してからは車両の清掃など男性でも辛い業務や、窓口業務などをこなしながら試験に臨むことになります。

転職した翌年、2017年6月に運転士として業務するために必要な国家資格『動力車操縦者運転免許試験』に合格します。

そして同年10月より晴れて三陸鉄道で二人目の女性運転士になることができたんですね!

ちなみに三陸鉄道で初の女性運転士は佐々木広美さんといいます。

宇都宮さんが子供の頃からすでに女性運転士として活躍していて、憧れの人でもあったそうです。

それでは晴れて女性運転士となった宇都宮さんは三陸鉄道のどの路線区間で活躍しているのか見てみましょう。

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運転する路線区間は?

三陸鉄道は『サンテツ』の愛称で親しまれていて、車両は白地に赤と青のラインが特徴的です。

現在、三陸鉄道は北リアス線と南リアス線の2路線を運航しています。

北リアス線は宮古駅と久慈駅を結ぶ岩手県内を走る路線で13両を運用しています。

北リアス線は震災で大きな被害を受けましたがなんと5日後には一部区間の運用を再開していて復興のシンボルでもあるんですね!

また北リアス線はのん(能年玲奈)主演で人気を博したテレビ小説『あまちゃん』の舞台でもあります。

震災から3年後の2014年4月から5月にかけて南北リアス線は全面復興を成し遂げました。

宇都宮さんが入社したのは全線復興してから2年目ということになります。

そして現在、宇都宮さんが運転士として活躍しているのはこの2路線のうちの北リアス線なんですね。

JR山田線区間が再開して活躍の場が増える?

また東日本大震災の被害を受けて現在復旧活動中の宮古駅と釜石駅を結ぶJR山田線が三陸鉄道に移管されることになっています。

統一されると総延長が163kmとなり、第三セクター鉄道としてはなんと全国一の長さを誇る鉄道になります。

JR山田線区間の再開予定は3月23日です。

それぞれ独立していた北リアス線と南リアス線がJR山田線の区間を通してつながることになるので宇都宮さんが活躍する場所が増えるかもしれませんね!

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全国に女性運転士はどれくらいいる?

『男の職場』のイメージが強い運転士。

運転士といえば男の子のなりたい職業の上位ランクの常連ですよね。

第一生命調べによると2018年のランキングでは10位にランクインしています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190308-00000314-oric-ent

これほど男性に人気が高いので、女性が運転士になるハードルは高いのかもしれません。

そして三陸鉄道には女性運転士が宇都宮さんを含めてわずか2人しかいません。

それでは全国的には女性運転士はどれくらいの割合を占めるのでしょうか?

JR東日本は2016年の時点で新幹線では14%(平成25年11月現在)、在来線で8%が女性運転士が締め、西に目線を移すと近鉄1.3%(平成27年12月現在)を締めています。

それから3年が経ち女性運転士も違和感なく定着していますから、確実にその割合も増えているでしょう。

10年ほど前は女性のアナウンスを聞くと珍しいと思いましたが、現在はそれは当たり前の光景ですよね。

まとめ

三陸鉄道で数少ない女性運転士として活躍している宇都宮聖花さんにフォーカスを当ててみました。

何故東京を離れ故郷で運転士になったのか?

それは震災で傷を負った故郷に貢献したいという強い気持ちがあったからだったんですね。

2019年から南北リアス線が1本につながります。

宇都宮聖花さんも活躍の場が増えそうですね!

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