高市早苗議員が経歴詐称をしているのではないか?
自民党総裁を狙う高市議員にとって聞き捨てならないネットの噂があるようです。
しかし、結論から言うと高市議員は経歴詐称などしておらず潔白です。
そこで経歴詐称を疑われたシュローダー事務所でのコングレッショナル・フェローという職について具体的にどんな仕事だったのかまとめてみました。
目次
高市早苗の経歴詐称疑惑
高市早苗議員に対して経歴詐称疑惑が生まれたきっかけは、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんの発言からでした。
2016年2月29日に開かれた放送法に関する記者会見の際以下のように発言されたそうです。
以下グレー枠の引用はすべて高市議員のホームページから引用します。
私に関してコングレッショナル・フェローだと言っているけれども、実際には無給のインターンと同様で、やっていた仕事が、お茶くみやコピー取りと言っておられたと思うのですけれども、経歴詐称だといったことをおっしゃった
つまり、高市早苗議員は実務ををしていないから経歴詐称だと。
そして5年が経過した現在も、この経歴詐称疑惑が尾を引いていることが確認できます。
経歴詐称疑惑は払しょくされた
しかし、この経歴詐称の指摘について、高市議員は具体的に反証し疑惑を払拭しています。
弁護士を通じまして、鳥越さんのところに配達証明で、私自身の経歴を証明する書類を送りました。
要するに指摘された歴詐称疑惑自体が払しょくされたということです。
次に実務ではないと指摘されたコングレッショナル・フェローとしてどんな仕事をしていたのかをまとめます。
高市早苗のパトリシア・シュローダー事務所での実績まとめ
高市早苗議員は1987年から1989年までの2年間アメリカでコングレッショナル・フェローとしてパトリシア・シュローダー議員の事務所で仕事をしていました。
実際にどのような仕事を担っていたのでしょうか?
コングレッショナル・フェローとは?
コングレッショナル・フェローとは?
これは、アメリカ議会が世界の議会のお手本だと信じて、既に40年もおこなわれているプログラムで、政治学者だけでなく、ジャーナリスト、行政府官僚、国外から選ばれたフェローが、約1年間、議会スタッフとして議員や委員会のオフィスに配属されて、実際に立法過程を経験することで、アメリカの政治制度の理解をより深めるというものです。
引用元:News from Washington
高市議員も以下のようにコングレッショナル・フェローについて説明しています。
仕事の内容についても、議員が、日本以上に多く議員立法をしますから、議員立法をしたり、自らのスピーチを行う時に、必要な、様々な調査を行う仕事であるということ
このように、鳥越さんが指摘されたようなお茶くみやコピー取りのような事務的なものではなく実務的な仕事だということがわかりますね。
コングレッショナル・フェローは和訳すると『立法調査官』となります。
この訳は、高市議員の仕事ぶりを現地で確認した緒方彰先生が桃井真先生と相談した上で出版社に伝えたものということです。
具体的な仕事
主に貿易関係であったり、住宅を買う場合の金利、モーゲージレートのことであった りそれから、環太平洋の貿易の分析、主に農産物でございます、それから、ディフェンス・バーデン・シェアリング、つまり、同盟国との安全保障に係る負担というもの、スモール・ビジネス、こういった様々な事柄について、調査をするのが彼女の仕 事であったということ
コングレッショナル・フェローの役割について細かく例示をしています。
要するに様々な事柄について分析、調査をすることが高市さんの仕事でした。
かなり専門的な知識と英語力が求められる高度な役割といっても過言ではないでしょう。
パトリシア・シュローダー議員のサイン入り
当時、私が帰国する前に、日本に帰って就職活動をしなければいけないということで、パトリシア・シュローダー議員御自身が書いてくださっ た、私がやっていた仕事の内容の紙が残っていました
そして、コングレッショナル・フェローとして仕事をしたという、第三者の証明がありました。
それも、雇い主であるシュローダー議員のサインで、これ以上説得力のあるものはないでしょう。
”高市早苗さんの仕事の証明”として、パトリシア・シュローダー議員がサインを書いてくれたんですね。
CRSの証明
またシュローダー議員のサインにとどまらず補完の証明として、アメリカ議会にあるCRS(コングレッショナル・リサーチ・サービス)がコングレッショナル・フェローについて裏付ける資料をくれたようです。
具体的にCRSによってコングレッショナル・フェローについて以下の証明がされていました。
- 仕事内容の証明
- インターンとは違うということ
- どういう基準で選ばれるか
送金記録
最後に、”無給のインターン”ではなかった証明として送金記録がありました。
ひと月2000ドルでございますけれども、研究費としての送金をしましたという、当時の送金記録も含めて探してい ただきました
1か月2000ドルで有給で仕事をしていたという証明です。
鳥越俊太郎が経歴詐称疑惑の撤回・修正に前向き対応
以上の証明を高市早苗議員は鳥越俊太郎さんに送付されました。
その返答として鳥越さんの弁護士は以下のような対応をされました。
弁護士さん、またこれも鳥越さんの弁護士さんの方からでございましたけれども、長い文書ですけれども、撤回・修正するのもやぶさかではございませんといった文書は頂戴しました
高市議員も事を荒立てるようなことも適切ではないと考えていることから、これ以上問題化することなくこの経歴詐称疑惑は幕を閉じました。
高市議員は総裁選の出馬会見でのやり取りからも、批判を甘んじて受け真摯に対応する印象があります。
経歴詐称疑惑は過去にショーンKさんがそれによって仕事を失ったように、かなりのダメージを伴います。
その疑惑がたとえ嘘であったとしても、相手を貶めない姿勢は素晴らしいことではないでしょうか?