医療用ホチキスは皮膚を糸で縫合する代わりに、用いられます。
皮膚にホチキスを使うと想像しただけで痛々しいですよね。
平昌オリンピックで見事復活の金メダルを獲得した羽生結弦選手も応急処置で利用したことがあります。
この医療用ホチキスはどれくらい痛いのでしょうか?
また羽生選手に具体的にどのようなケースで使われたのか確認してみましょう!
目次
医療ホチキスとは?
医療用ホチキスとは見た目は普通のホチキスと変わらず、違いは医療用であり、留める対象が紙ではなく皮膚であるということですね。
正式にはスキンステープラーと呼ぶようです。
皮膚は基本的に糸で縫合しますが、それでは医療用ホチキスを利用するメリットはどこにあるのでしょうか?
メリットは・・・
1)縫合時間を短縮できる。
2)縫合している皮膚を圧迫せずに済む。
使い方は一般的なホチキスと同じで、対象が紙から皮膚に変わっただけとイメージしてもらえればわかりやすいでしょうか。
抜くときもホチキスの原理と同じで、金具を針の間に差し込んでてこの原理を利用し引き抜くといった感じです。
開頭手術後に利用した場合、概ね1-2週間くらいで引き抜かれるようですね。
医療用ホチキスは痛い?
それではいかにも痛そうな医療用ホチキスの使用時の痛みはどれくらいの痛みなのでしょうか?
ネットで調べてみると、頭の傷の縫合によく利用されていることがわかります。
そして実際に使われた患者さんのブログが多数アップされていたので、それを総合的に見てみると、鈍い痛みを感じるようですね。
つけた感触はパチンというよりもグニュ、という感触があっているようです。
皮膚に使いますから、消毒はしますが麻酔は一切使われないようです。
ホチキスをつけるよりも、引き抜く時のほうが痛いようです。
痛みの度合いは、針を刺すときの数倍の痛みを感じるようです。
もちろん、つけられた針は数十本になりますから、何度も何度もめちゃくちゃ痛い注射をされている感覚でしょう。
ただし、痛くない箇所もあるようで、帝王切開後にお腹に利用する場合は痛みはあまり感じないようです。
やはり頭部には感覚神経が集中していますから、その分痛みも倍増するんですね。
それでも頭部へのホチキスを利用された経験がある方の中には痛くなかったとブログに書かれている方もいらっしゃいます。
どうやら、この医療用ホチキスにはそれなりのコツや技術があるのでしょう。
上手い先生が利用したら痛くなく、未熟な先生が使うと痛いといったところでしょうか。
羽生結弦選手も利用!
フィギュアスケートの羽生結弦選手に利用されたのは、2014年のグランプリシリーズの中国での第3戦のことです。
フリー演技の前の6分間練習で中国の選手と激突し、流血する事態となりました。
選手生命が脅かされるほどの衝撃的な激突で動画を見ると相手の中国選手ともろに激突していることがわかります。
取材をしていた松岡修造選手でさえ、試合を棄権すべきだと思ったそうです。
それくらいの事故にも関わらず、フリーの演技を結構し、5度のしりもちをつきながらもなんと2位を獲得したんですね。
この応急処置に使われたのが医療用ホチキスだったんです。
演技の時間が迫り、少しも待てない状況の中で利用され、その結果羽生選手は傷だらけになりながらも自分の演技を完遂することができました。
糸による縫合よりも時間を短縮できるという意味で、スポーツの世界では怪我は付き物ですから広くりようされているのかもしれませんね。